上馬場和夫・西川眞知子著 2020年2月 山と渓谷社
*2006年に地球丸から出版された本が、新たに山と渓谷社から復刊されました。*食事や、ヨガのポーズの人物写真などが変更されていますが、テキストはほぼ同じのようです。
<初級~中級レベル>
アーユルヴェーダのセルフケアにフォーカスした本です。
業界を代表するお二方の共著ということで、基本的知識と実践が体系的に網羅され、わかりやすくまとめられています。歴史から始まり、予防医学としての役割にも触れ、アーユルヴェーダの考え方がよく理解できるようになっています。
アーユルヴェーダに初めて触れる人が一度読んだだけで理解できる量ではないので、バイブル的に一冊手元において、「家庭の医学」のように、気になった部分を都度確認したり、何度も読み返すと理解が深まるでしょう。
主な内容は:
- アーユルヴェーダの理解
- ドーシャのチェック
- ヨガのポーズ、呼吸法、瞑想
- 食生活
- セルフケアの方法
- パンチャカルマについて
ヨガのポーズが数多く紹介されているので、ヨガをやっている方にはかなり参考になる本です。
ヨガとアーユルヴェーダは密接な関わりがあるため、両方を学ぶと良いのですが、どちらかというと、ヨガをすでにやっている方がアーユルヴェーダも勉強されると相乗効果がより高まるようです。(アーユルヴェーダから入る方は、専門家でもヨガには精通していないことが多い印象です。)
マッサージなどは、初めての人が本だけを見て行うのはハードルが高いかもしれません。実際に受けてみたり、機会があればワークショップなどに参加するのも一つの方法です。
1日の過ごし方についても詳しく書かれていますが、制約が多すぎると、日常生活の中で実践するのは難しいので、自分が出来そうなことをピックアップして始めてみるとよいでしょう。
最後にほんのちょっぴり、パンチャカルマと海外施設に触れられています。あくまでも、日本でできるケアを紹介する本ですが、インドで本格的に受ける前の、入門書としてもおすすめです。